【作品小話3】 浜辺のロマンティシズム②
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こんにちは〜。
今年の夏はホント暑いですね!…って多分この言葉、毎年言ってるんですが。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ただいま新作を制作中なのですが、暑いとやる気が出なくて困ります。暑い気候の地域では時間感覚がゆっくりしている…なんて話を聞きますが、わかる!そうなる気持ち、わかります!すごくダルい!!
逆に、冬に東北方面へ旅に行った時は、ここは春になるまでは厳しい寒さとの戦いなのだな、と実感した記憶があります。
自分の住んでいる千葉はどうでしょうね…。どちらとも言えない?平均?笑
ある意味、極寒と猛暑、どちらもフレッシュに体験できて、ハッピーなのでしょうか…なんてこの文を推敲しながら考えていたら、豪雨で大変なことになりました。自然って、どうなるかわかりませんね〜。
さて、話がまた長くなりましたが、今回も《浜辺のロマンティシズム》という作品のモティーフ紹介でございます。
改めてこの作品をざっくり説明いたしますと、「今まで蒐集してきた、砂浜や海にまつわるさまざまなモティーフをかき集めた絵」で、いつも通り、物でごちゃごちゃした絵でございます〜。
さあどんどんいっちゃいましょう!まずは船の下にいるモティーフを解説していきます。
こちらは、ワラスボです。しょっぱなから伝わりづらすぎる…笑。
長崎へ旅に行った際、長崎…有明海…ムツゴロウ…なんて連想ゲームのように調べていったら辿り着きました。ムツゴロウの仲間らしいっす。海のエイリアンなんて呼ばれたり、気味悪いなんて公式に形容されていたり、まあ散々な扱い(愛は感じる)ですので、ぜひ調べてみてください。
結構グロテスクな見た目の、ワラスボの干物(写真右)が売っていたので食べてみましたが、意外と美味しかったです。煮干しと何かしらの草を同時に食べているような味です。
長崎繋がりで続けます。こちらは金平糖!ちょっと描写が雑すぎたかも…笑!
作品中央に書いているのがポルトガル船なので、そんな繋がり(金平糖はポルトガルとの交易でもたらされた)も意識しています。
長崎の甘味といったらカステラか金平糖でしょ〜。異論は認めます。

そしてこれ。北原白秋の詩集『思ひ出』です。福岡県は柳川で生まれた白秋の幼少期をモティーフにした詩が撰出された詩集です。自分の作品を続けて見てくださっている方々には「またかい!」って言われそうなくらい、何回もモティーフに使わせてもらっています。
そんぐらい好き。
本の装丁から内容まで、めちゃめちゃ素敵なのです。
お次はこれ、「砂漠のバラ」です。飛んでオアシス。
砂漠のオアシスが干上がると、水に溶け込んでいた成分が結晶化してできるものみたいです。バラの花弁みたいに重なり合って結晶化するので、こう言うみたいですよ。この記事を書いてるたった今、気が付きましたが、「砂漠の」ってついている時点で、浜辺も海も大して関係なかったですね。ま、いいや!

では、次は船の後ろにまわりまして…。
こちらは「へそ石」。神奈川の海岸で拾いました。石の中心に小さな穴が開いているので、「へそ」と言うみたいです。最初はたまたま穴が空いちゃっただけじゃない?なんて思っていましたが、ある海岸に行くと、確かに何個も見つかります。しかも、ちゃんと中心に穴が空いている!
なぜそうなるのかをネットで調べて見たことはあるのですが、すごく難しそうな論文が出てきたのでページをそっと閉じしました。
テーブル上にあるものとしてはこれがラスト、虫眼鏡!
今、なんでこれを描いたのか思い出していますが、なんだっけ…なんでだっけ…。浜辺、関係ないっすよね…。自分で困惑してます笑。
多分、虫眼鏡がモティーフとして、知的で好きだからでしょうか。砂とか石の観察に使うものだから?
自分の絵は6割がマジメ要素、3割ギャグ要素、1割どうでもいい要素、ぐらいの割合の構成で考えていまして、その1割でしょう。きっとそうでしょう。

…さあ、とんでもなくグダグダした解説になりましたが、ペースを戻していきましょう。お次は背景へと移動します。
こちらは麦わら帽子。これは完全に偏見ですが、浜辺で海水浴といったら麦わら帽子でしょ!…ということで選びました。
海水浴に来ている皆さんを観察していると、最近はキャップを被っている方が多いですかね?海水浴場を写した古写真を集めた写真集なんかを見ていると、昔は大体、カンカン帽と麦わら帽子ですね。
描き手側からの話をすると、キャップよりも、編み込みがよく見える麦わら帽子とかニット帽とかの方が、描きどころが多くて助かります。描いていて楽しい。
そしてラストになります。右端には本棚を描きました。
この絵は、「机の上に置いた船の模型と浜辺のモティーフから、ノスタルジー、ロマンを感じる」という設定で描いたので、後ろは部屋のものを置きたかったのです。
『猫と女とモンパルナス』(藤田嗣治)『砂の女』(安部公房)を文字として残しました。
どちらも好きな本です。

ふと、好きな人たちを思い浮かべると、日本人しかいないことに気がつきました。武蔵野美術大学の頃から一貫して、日本文化(といってもほぼ千葉に限定しつつ)を深掘りする趣味が続いているので、そこに集中するのは当たり前かもしれませんが…。
今の趣味的には、あと10年しないうちには、日本の外側へ広がっていきそうな予想がありますので、そしたら海外の作家とかに興味が出てくるんでしょうか。その時までコツコツ絵を描いていられるよう頑張ります。
…さて、《浜辺のロマンティシズム》についてのモティーフ解説は終了となります。
1作品解説が終わると、夏の宿題が終わったかのようなスッキリ感がありますね笑
このブログはもちろん、読んでくださる皆さまに楽しんでいただくために、が一番ですが、自分の絵のモティーフを一つ一つ解説していったら面白いんじゃないかという個人的な興味もあり、この活動をしています。
毎回読んでくださっている皆さま、ありがとうございます。自分の絵は主に、自分の知的好奇心から始まっています。初めて知ったこと、元々知っていたことが徐々に繋がっていく感覚!これが面白くて、勉強をしています。
自分の作品や、このブログを読んでくださった皆さまにも、「こんなものがあるのか」「こんな場所があるのか」なんて、自分が経験した知的好奇心を追体験させられたのなら、とても嬉しく思います。
まだまだ暑い日が続くと思いますので、皆さまも体調にお気をつけてお過ごしください。
ではでは〜。

オマケ:ちっちゃく描いた自画像